JIMALOG

青年海外協力隊2019年度2次隊としてジブチ共和国に料理隊員として派遣されているJIMAちゃんBLOGです。

instagramも日々更新中。アフリカンお料理ストーリー多め。 @cpi56

2/22 最近思ったこと

Bonjour!! 
今回少し間が空いてしまいましたが、私は元気です。

最近は主食のパンを焼くのが日課です。

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サンドイッチにしてみました。

いまはバカンスも終盤に差し掛かっていますが、1週間のバカンス。ワタシはアルタから首都ジブチへ遠征をしておりました。ジブチ大使館による天皇誕生日セレモニーに参加させていただきました。色々な経験をさせていただいて、ワタシにとってはとても大切なジブチでの出来事となりました。

そんなこんなで、バカンス前までは、調理学校内部の現状がカオスすぎてどうしたらいいんだろう、、、と正直、んーーーー。となっていました。今書いてしまうとただの愚痴になってしまいそうなので、もうちょっとまとまったらしっかり書いていきます。

 


今回は、ジブチにきて何かしらいろいろ大変だけど、ワタシってめっちゃ恵まれてるんじゃないか、ひとりの力でここにいるんじゃなくて、たくさんの事柄が折り重なって、いろんな人に支えられてジブチで活動しているんだ。と思い直させてくれるたくさんの出来事がありました。

 

自分のために忘れないようにブログに書きたいなと思ったんです。

 


まずひとつめ。ワタシの周りのジブチ人がとってもよくしてくれる。ということ。
ワタシの周りのジブチ人のことはまた詳しく紹介します。ちょっと雑すぎ?

 

ふたつめ。長くなります。
調理実習ではお菓子までやるんだけど、生菓子を作るんですね。ムースとかカスタードクリームのタルトとか。

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衝撃のクオリティ


まあクオリティは置いといて、この衛生状態で生菓子すんのか~これこの衛生状態の生菓子を知った生徒がホテルとかに就職したあとこうやって作ったものをお客さんが食べるのリスク高すぎると思ったんよね。けどまだ説明するほどの語学力もないし、根本設備として、消毒できるようなアルコールもなければ、洗い物のお水はバケツに入った溜め水。器具は錆びだらけ。こんな状態で作られた生菓子食べるの危ういよね。なのでおいしいくて作りやすい焼き菓子を紹介してみて、ジブチ人の味覚に合うなら実習に取り入れて、焼き菓子のバリエーションもいろいろあるんだよ。ってのを知ってもらおうと思い、ワタシの知ってる焼き菓子といえば京都のさらさ工房の焼き菓子!キャシーさんとぴーちゃん。そう思い、7年前くらいかな?別の店舗だけど一緒のさらさで働いていた時ちょうどキャシーさんがさらさでお菓子教室をはじめて、ワタシもお邪魔してたのでそのときのレシピ大事にもってたんですね。それを実家のお母さんに頼んで写真で撮って送ってもらいました。早速作って食べてもらうと好評!ジブチ人は正直美味しいの感覚が大きく違います。モツァレラチーズもまずい、ピクルスもダメ、ヨーグルトもあんまり。甘すぎるのは好きじゃないといいながらゲロ甘のお菓子たち。そのジブチ人もこの焼き菓子はOKかと。ホッとしました。焼き菓子ももちろん日本と同じようには作れません。牛乳は粉ミルクだし、生クリームは高すぎて試作では買えない。砂糖は粒の大きな分類よくわからんやつ。小麦粉はビニール袋に入った薄力粉か強力粉もよくわからんやつ。アフリカ仕様に試行錯誤しながら作ったので、美味しいといわれるとやっぱり嬉しい。嬉しくなって、どうしても伝えたくてキャシーさんにそれこそお菓子教室以来、連絡したら何ともあたたかいお言葉もいただけて。今までのすべての経験の中でもいろいろなことが、いろんな人の言葉や行動がワタシの武器になるのか。それを思い出すときには言ってくれた人も同時に思い浮かんで、これが支えられてるというか折り重なってるというか、、、。キャシーさんから嬉しいお返事をいただいたときに、思ったことこれがふたつめ。

ちなみにワタシが京都のさらさで働いていたときに焼菓子工房を支えていたキャシーさんとぴーちゃん。今はそれぞれ個人でお店されてます。2人がおいしい焼菓子を作っていたからワタシの自分の思う美味しい焼菓子の基準に自信が持てます。ありがとう~。
キャシーさん  Kathy`s kitchen
ぴーちゃん  小麦小店

 

長くなってるけどみっつめ。最後です。
はじめに、ワタシは協力隊の料理隊員。けど料理人としてはまだまだ下っ端で修行中。なうです。協力隊の専門科目の実技試験と筆記試験に受かるくらいの知識と技術はあります。今までやってきたこと、教えてもらったことにはもちろん感謝の気持ちと誇りや自信はあるよ!無駄にはしてないです。けどプロフェッショナルと言えるかというとまだまだ経験は足りないです。さて、ジブチには日本人料理人はあと1人います。大使公邸の公邸料理人の村田さんです。料理業界の大先輩ですよ。最初はジブチで一番大きなショッピングモールでばったりお会いして(たぶん普通に活動だけしてたら会うのはもっと後であったであろう)ワタシはほんとに運がいいなと思ったジブチ到着1週間以内でした。確か。そんなラッキーエンカウントがあったからこそ、今回天皇誕生日の準備を手伝いたいと言い出せたのもあったのかもしれない(なくても図々しくいってた可能性あり)一年に一回のこの機会、お願いするしかないと意気込んだものはいいものの、ジブチ隊員にも3か月ルールってのがあって、基本的に赴任してから3か月はその地方から出てはいけないというもの。ワタシはまだ赴任して1か月。けど!これまたラッキーなことにこの週はバカンス中。とりあえずJICA事務所に言ってみると、黄色信号。JICAのOKがでない、、、。そこでどれだけ行きたいか、どういうことを学びに行くのか、そして活動に還元するのか。相当な熱量のワタシの熱望コメントを送り(関係者の方がccに入っていて引かれてないか心配である)調整員さんの後押しもあり前々日にやっとこさOKが出た次第であった。事細かなことは国の行事関連になるからネット上に残すことはしないほうがいいと思うので、JIMAちゃんに直接聞いてね。なので残したいのは内容とは別で、ワタシの内面的なところ。村田さんには2日間ぴったりくっついていろいろやらせてもらったんだけど内容はもちろん今のワタシにとても必要なことだったし教えてもらえて手伝えて経験値UPさせてもらえました。ゲームでいうとひとりでは挑戦できないモンスターに強い先輩に連れてってもらって経験値たくさんもらった感じ。ジブチで調理学校の先生や生徒たちと料理をしているとなかなかモチベーションの維持は難しいし、応募要項にはたくさんの強い思いを書いたけど忘れそうになります。けど今回、ちょっとしたことから、真剣なこともいろんな話を村田さんとして(村田さんにとってはただの雑談だったかもだけど今のワタシにはしっかり覚えていたい話ばかり)強い気持ちを持って仕事をしている人はかっこいいし尊敬するし影響力があるな。と思いました。ワタシもこんな風になりたいな。と。ワタシのことをよく知ってる人からすると、ワタシがこんなこといったり、自分の思いを綴ったりって珍しいなって思われてるかもだけど、ジブチで2年間協力隊としての活動を続けていくにはモチベーションとか情熱みたいな内面的なものが重要なのかなと思ったんですよ技術とか知識よりも。ちょうど手伝いにいく前の週にちょっとうーんと思う出来事があったのもあり、モチベーション下がりまくってたワタシには村田さんの思いが内面的なものに直結したのかな。というか、うまくはまとまらないです。とりあえずいい影響を受けたので自分が忘れないように。これからはワタシがジブチ人料理人たちにいい影響を与えられるように。村田さんにはこれからもお世話になろうと思っているのでいろんなことを盗んでこようと思ってます。


存分に長くなったところで最後に。
みなさんに共通してるのが、与えてもらったはずのワタシが逆にお礼をいわれてしまっていて、キャシーさんには「どんな世界か想像もつかないアフリカでわたしの焼き菓子に何か役割を持たせてくれてありがとう」と村田さんからは「お互い切磋琢磨しよう、感謝mille fois」と、いやここを抜粋しなくてもよかったんだけど。2人ともかっこいいな~~~と思ったわけです。これが折り重なって支えられてる、ということなのかな。

 

自分の想いを書くのは難しい。いつもより断然時間がかかってしまいましたが、今回はここまで。

 

A bientôt 

22/02/2020