JIMALOG

青年海外協力隊2019年度2次隊としてジブチ共和国に料理隊員として派遣されているJIMAちゃんBLOGです。

instagramも日々更新中。アフリカンお料理ストーリー多め。 @cpi56

小説風日記②フィールドトリップ編

2泊3日のフィールドトリップが始まる。首都隊員にとってはちょっとしたバカンス、地方隊員にとっては大事な生活の下見だ。目下地方隊員の私は2人の協力隊が活動しているディキルとこれから住むアルタに行ってきた。

ドミトリーを8時に出発してバスを乗り継ぎディキルに到着したのは13時。普通は4列で座るバスに無理やり5人座って4時間。風と砂ぼこりを防ぐためヒジャブをしっかり巻いて乗り込んだ。ひたすら火星のような砂と岩しかない道を進んでゆくと第三都市ディキルだ。

ディキルは犬とヤギが多い、特にホテル周辺多数。風が強くまたエチオピア往復のトラックからの土埃がすごい。しかしながら、ジブチ市内人よりも人懐っこい印象。ディキル両隊員と歩いているといろんなところから声がかかり、家にお邪魔したり、挨拶したりしながらエチオピア料理屋さんへ。大きなガレットに具材を乗せた料理を手で食べる、美味しかった。ディキル隊員のお宅にもお邪魔し、私もこうやって生活していくのだという実感がひしひしと湧いてくる。

 

2日目はたくさんの犬の遠吠えから始まる。La Paimeraieは朝食付きでバゲットとオムレツ。学校隊員と合流して活動先の小学校へ。1年生の算数の授業にお邪魔させてもらい見学。数字の456を書く授業で出来る子と出来ない子の差が大きい。でも出来なくたって関係ない!みんな積極的に手を挙げて授業に参加しいてる。印象的だったのは、1年生の教室に中学生くらいの男の子が。今まで学校に通えていなかった子が通えるようになると年齢関係なく1年生から通い始めるそうだ。日本だったら萎縮してしまいそうな状況でもその男の子は積極的に手を挙げて発言してました。ジブチ人の多言語習得文化はこの積極性にあるのでは?と私も見習いたい一心だ。次は保健隊員の活動先の病院を見学に。とても広い病院で産婦人科病棟、入院病棟、結核病棟、、、などなど。ほとんど全ての病棟を見せてもらった。病院食を作っているところまで。こちらで印象的だったのは婦人科病棟に入院している患者さんの若いこと。高校生の年齢で出産しているのはもはや当たり前である。聞くところ、中学生で同じクラスの子が結婚して学校を辞めたよ、と。せっかく学校に通える環境がありながら子供の意思は関係なく、子供はもう夫人そして母となる。この子たちは日本でいえばJC、JKだ。そしてディキル隊員ともに感じたのは地域との繋がりだ。地方隊員に必要不可欠なこの特殊スキル。ジブチ市内との違いは活動先だけではなく街全体との繋がりという点。街を歩いているとエンカウントの多いこと。ディキル隊員の真髄を見た。そしてこのフィールドトリップで1番よかったこと。とてもおいしいジブチ料理を食べた。ディキルの道端にあったご飯屋さん。ジブチ人のお母さんが家で作ったのを道端で用意してくれるのだろう。衛生環境は最悪だが私はお腹はまだ本格的に壊したことはない、信じよう。米とマカロニ(パスタ?)の上にソースを二種類くらいドーン。ビーツとキャベツをのせて。混ぜながら手で食べる。首都ではみんな避けて通るレストランであろうここが私にとってはジブチにきて初めておいしい!!と思ったレストランであった。これはディキルに通おう。そしてアルタでも見つけよう。仲良くなったら作り方を教えてもらおう。長くなっているがまだこの時点でディキルを出てはいない。今からバスに乗ってヒッチハイクをするのだ。結論を言うとヒッチハイクは無事成功して(だいぶ歩いた)アルタ本日のお宿Sunny Hill Centerに到着した。初代アルタ隊員の方が築いた大事な人脈であるアルタのパパ、ジャンさんのお宅にもお邪魔させてもらい(ジャンさん不在)夫人のマコさんとたくさんお話することができた。ちなみに場所はわからずそこら辺のアルタ人に連れて行ってもらった。

 

3日目は残念なお知らせから始まる。Sunny Hill Centerには朝食はついていない。朝食の値段1000DJF、高い。諦めて昨日誘われていたジャンさんのお宅でみんなで朝ご飯。だいぶ喋って街を見に行くというとマコさんが案内をしてくれるとのこと。アルタの街は小さい。ディキルよりももちろんジブチよりも。しかしながら生活はできるだろう。ここはレストラン、ここはパン屋、ここは同僚の先生のお店。などなど。家から長距離バス乗り場、中心街は近い。印象的だったのはひとりで歩いているときに子供たちから直接的にargent!argent!(金!金!)と言われる。アルタにくる外国人はお金を持っていると思っているのだろう。それもそのはず、君たちは間違っていない。Sunny Hill Centerに泊まっている、レストランを利用しているのは白人系外国人ばかりで、ジブチ人だったとしても身なりがきれいだ。Sunny Hill Center設備もきれいでご飯もおいしくジブチ市内より安い。そしてオーナー(?)スーツを着た男性スタッフと話すこともできた、日本人がこれからアルタに来ることは知っていたよう。好意的な印象。私もこれから手伝うであろうこのホテル、普通に一緒に働いてシフトに入って楽しみながら、そしたらみえてくるのもはラフで面白い。そんなもんだろう。そんなこんなで16時頃にしかバスは出発しないよ、とな。無事バスに乗り地方へのバスターミナルPK12から街中のバスターミナル、プラスランボーにつきいつも通のバスそしてドミトリーについた。全体的な感想をもう一言でまとめてしまうと、「地方都市、気に入った!!」それだけである。